「岩津城址」とは
まもなく松平宗家二代泰親、三代信光の手によって岩津城が築城されて600年を迎えようとしています。岩津城は家康(九代)誕生に繋がる松平氏発展の礎となった極めて歴史的価値の高い城郭です。
その歴史的意義を共有し、自発的に活動に参加しようとする人々によって城域が整備されることは実に嬉しい事です。やがて整備され美しくなった岩津城で自然を体感し、松平氏の歴史に想いを寄せながら集う人々の姿を楽しみにしています。
ボランティア活動について
昭和30年代までは、広く家庭用燃料や農業用として城山に自生する木々は貴重な資源でした。昭和から平成になると、家庭の燃料も変化し、農業用林として木々を利用することも稀になってきました。次第に城域は竹が繁茂し、朽ち、昼であっても薄暗く、人々を寄せ付けない城山となっていきました。
この放置された竹林や雑木を伐採することが最大の活動です。竹林や雑木が伐採されることによって見事な土塁、空堀、土橋といった城の構造物を眼にできることを夢見ています。私達を600年の時間を隔てて戦国時代へと誘ってくれることでしょう。伐採された竹はその場で一ひろ程度に分割されます。人が持ち運べる程度に束ねられ、下の道路まで下ろされます。延々とその繰り返しとなります。
動員される人員はそのつど異なりますが、10人から30人程度で、月に2~3回程度、午前中の活動です。城域の伐採整備は3年程度を予定していますが、それ以後維持管理のために、末永い活動が求められると考えています。