2021/07/10 岩津城址の今

 岩津城址を目指して孟宗竹倫の鬱蒼とした道を主郭に向かって歩く 土橋を渡りかけたところで急に目の前が明るくなる 岩津城の主郭のあった場所である

 その広場は周りを孟宗竹に囲まれており まさしく600年前ここは竹矢来に囲まれた防御の施された山城で有ったろうと思う

 昔は武士今は兜虫 清掃整備の岩津懇話会と阿部代表の会談はどうだったのかな?会談後の記者会見では一匹と一人がカメラに向かってポーズした 会談は成功だと表情が語る

 枯れ竹が倒れていて藪に立ち入れない状況だったが 会員の2年半にわたる努力とボランティアさんのご理解とご協力により 現在の自慢できる結果を得るに至った 

 岩津城址に向かって東側の参道を上ったとき最初に目につく向かって右手の土塁付近である此処は東日の当たるところで孟宗竹は少ない

 清掃整備前 ここは雑木が繁茂して足の踏み入れることの出来ないような場所であった

 整備した竹林に竹の葉が積もり情景を引き立てている 倒木の丸太椅子でしばしの休息

 丸太は林の至る所にあり道端に積み上げることで山の味わいが深まる

 岩津城址について疑問を持つ それは小石はあるが岩がないことである 土塁 土橋 曲輪 主郭のどこにも岩が見つからない あるのは数えるほどの数の小石である しかもこの城址は土塁から主郭までしっかり残っている 土を積み上げた防御施設をどうやって作ったのだろ?

 土を盛っただけのものなれば600年間も持つとは考えられない たの城跡を見てきたが岩津城跡ほど鮮明に防御施設が残っているのは珍しい どんな技術で施工したのか謎が疑問に変わる

 そして石の少ないことが謎を呼ぶ 本来石組が土の中に隠れて施工していたとしても 長年の風雨で土が流れて石が露出していても不思議ではないがそれがないのが気になる

 数少ない石に謎を聞いてみたい気持ちになる 600年前此処で何が行われたのか この石たちは知っている そして知っていながら黙ったまま次の時代に行こうとしている 謎を残して

 岩津城址での作業の中で大変なのが膨大に出る竹や古木の後始末である 最初は道路端まで搬出 市のごみ収集車に集荷を依頼していたが量に対し道路端まで搬出作業の遅れから伐採処理した竹と木の処理方法を見直し一時的に現地でまとめて保管することとした

 伐採し一定の寸法に刻んだ竹木を一時置き場と決めた場所の周辺から集める

 一時置き場に決めた場所を竹を並べて区画作業 ロープと番線で固定

 区画した中に周辺で伐採した竹木を入れて保管した

2021年07月10日